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「地球に生まれたあなたが今すぐしなくてはならないこと」木村秋則著 を読んで

earth by pixabay

 

映画「奇跡のリンゴ」のモデルになり、自然栽培を広める活動をしている木村秋則さんの本を読みました。

 

著者について

木村 秋則(きむら あきのり)

青森県弘前市在住のリンゴ農家。

不可能と言われていたリンゴの無農薬栽培に成功。半生が「奇跡のリンゴ」という映画になり、著書も多数あります。

公式サイトはこちら→木村興農社【木村秋則オフィシャルホームページ】

 

本の概要

いきなりUFOの話から始まります(笑)。

その後もあの世の世界を覗いた話、宇宙人と話したことなど、著者の不思議体験が満載です。不思議体験からの気づき、常識を疑う、食べ物と病気、自然災害について、と話は広範囲にわたります。

共通するテーマは、地球に生まれて住んでいる生き物として何をするべきか・何ができるかということです。

 

心に響いた3つのポイント

  1. 1人1人が欲を小さくする
  2. 農薬・肥料・除草剤はいらなかった
  3. 今、何ができるか

順にご紹介します。

 

1人1人が欲を小さくする 

人はそれぞれが、「欲望」という盾を抱えているのではないでしょうか。
お日様から恵みの光が降り注いでも、欲望の盾が大きければ大きいほど、それによって生じる日陰も大きくなり、その日陰がすなわち「不幸」なのだと考えています。

欲望の盾によって生じる日陰=不幸の図です。 

木村秋則、欲望の盾

 

争いの種は宗教だけでなく、領土、天然資源、人のいざこざ、社会のいざこざ・・・たくさんあります。
結局は、人の強欲が原因なのではないかな。
人を支配したい。モノを支配したい。土地を支配したいって。
一人一人が欲を小さくしないと、争いのない世界は作れません。

争いをしてたとえ勝ったとしても、多少なりとも傷つくのではないでしょうか。

欲望の盾を小さくすることで、平等に与えられている恵みを目いっぱい受けたいですね。すでに持っているものに感謝をすることでも、欲望の盾を小さくできそうです。

 

農薬・肥料・除草剤はいらなかった

ゲーテは小説家、詩人、劇作家で有名ですが、実は自然科学者でもありました。著書である「植物変態論」に書かれている言葉です。 

「大豆を植え、野菜を植え、雑草を育てなさい。
そうすれば、永遠に農業は可能である」

この言葉こそが、著者が悪戦苦闘して行ってきた自然栽培の原点。すでに18世紀末にゲーテによって示されていたことに、著者は驚きました。 

 

リンゴは農薬で作ると言われるほど栽培には農薬散布が欠かせず、リンゴの害虫は30種を下らないと言われています。

わたしの畑には、農家の人々がたくさんやってきます。
その人々は、わたしの畑に入るなり「おたくの畑では農薬を使っていないから、ムシがいっぱいいるでしょう?」と、異口同音にたずねます。
ところが、七~八年前からムシたちがまったく姿を消してしまったのです。
(中略)
現在のところ、わたしなりにたどりついている結論があります。
それは、「ムシが姿を消したのは、ムシ同士の争いがあるのではないか」ということです。
「ムシがムシを食べる」という現象が起きているのではないかと。
益虫も害虫もみんな食べ合っているから、ムシがいなくなったのではと思っています。

 

著者が無農薬リンゴの栽培に挑戦中に、3センチほどの大きさのハマキムシというムシに手こずっていた時のことです。

ある日リンゴ畑でハチが大発生し、ハチの巣がりんごの実のように木になっていたので巣を割ったところ、ハマキムシや毛虫がビッシリ詰まっていて驚きました。それ以来、ハマキムシの駆除の労苦から解放されています。

 

益虫・害虫は人間目線からの分け方ですよね。自然界ではどれもムシで、食物連鎖などにより生態系の調和が保たれていると思われます。その調和を農薬や除草剤によって壊してしまうため、”害虫”と呼ばれるムシが大量発生してしまうのではないでしょうか。

近年、世界的にミツバチが減っていると問題になっていますが、農薬も原因の1つと言われています。

 

今、何ができるか

わたしは、無農薬はすばらしい、無肥料はすばらしいということを言っているのではありません。
無農薬でも無肥料でもできるのだから、今使っている農薬や肥料をせめて半分にしても、農業はできるだろうと提言しているだけなのです。
そして、やってみてよければ、あとは無農薬・無肥料に移行していけばいいのです。
わたしは急激な変化・改革は求めていません。
自然のサイクルというのは長いし、ゆっくりしているものだからです。

 

私が体験農場へ行った時、まだ成長途中の無農薬オクラ畑で「雑草を抜いてください」と言われたものの・・・雑草の方が圧倒的に多く、パッと見ただけではどれがオクラか分かりませんでした。

これでは雑草を抜かずに放っておいたらオクラが育たないことは、一目瞭然でした。小さい畑の除草だけでも大変だったので、もっと広い畑の除草はどれだけ大変なことでしょうか。

 

著者は、現代農業を推進してきた農薬・肥料・除草剤を悪いとは言っていません。それらによって農家の人たちが重労働から解放されたのですから。

しかし著者の妻が農薬で病気になったように、農薬などは病気・アレルギー・地球温暖化の原因の一つとされています。私達消費者はできる範囲で少し高くても無農薬・低農薬作物を選び、買うことで農家の方の応援できるのではないでしょうか。

 

また農薬などは石油を原料とするものが多く、作る過程でもエネルギーが必要です。使う農業が減れば、化石エネルギーの節約にもなりますよね。

 

まとめ

この本を一言で言うと「地球で暮らすのは人間だけではないことを教えてくれる本」といえるのではないでしょうか。

 

人間の欲により地球破壊が進んでいます。 

  • 今ある生活を当たり前だと思わない
  • 身の回りのことから見直す
  • できることからやっていく

この3つを心がげていきたいと思います。 

 

こちらは、著者と滝川クリステルさんの対談記事です。 

 

本書はこちらです。 

 

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