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「着かた、生きかた」地曳いく子著を読んで。似合わない服は今の自分に必要ないもの

着かた・生きかた by pixabay

 

洋服選びにいつも悩む私は、こちらの本を読みました。

 

 

著者と本の概要

著者

地曳 いく子。

女性ファッション誌で活躍する、キャリア30年のベテランスタイリスト。著書も多数。

 

概要

長年にわたり服に関わる仕事をしてきた著者は、「着ること=生きること」と感じているそう。そして、おしゃれに見えない・おしゃれがわからないのはセンスの問題ではなく、今現在の自分のことがわからないから。自分にしっかり向き合うことが必要だそう。的を得ている辛口意見がいっぱいの一冊です。

 

心に響いた3つのポイント

  • 人は努力賞を与えてはくれない
  • 「ボトムを上げる」意識
  • 失敗したものは無理に着ない

 

人は努力賞を与えてはくれない

着かた・生きかた、努力賞

おしゃれに自信がない人は、似合わないものを着てしまっているだけのこと。本人はそれが好きで似合うよう努力しているかもしれないけれど、見る人はその頑張りを認めて「努力賞」をくれるわけではありません。そこには、「似合わない」という現象があるだけなのです。

厳しいですが、事実ですよね。ファッションは「似合う」か「似合わない」かの二択。時間かけてよく見ると、頑張りポイントが分かるかもしれませんが・・・街で通りすがりの人にそんなことはしませんよね(笑) 。第一印象の大切さを感じました。

骨格・パーソナルカラー診断は、「自分の似合う」を知るためにとても参考になると私は思います。

[参考記事]

骨格診断を受けました。ウェーブは足し算ファッション – シンプルライフで楽に楽しく
【ワードローブ公開】カラー診断を受けて~手持ち服とのギャップとこれから – シンプルライフで楽に楽しく

 

「ボトムを上げる」意識

「上を目指すときに上ばかり見ていてはダメ。下を切り捨てていくことが大事」、これは著者が高校時代に恩師から教わったことです。

着かた・生きかた、ボトムを上げる

いくら素敵な服を買い足したところで、ダサい服を捨てずについ着てしまったら「ときどきおしゃれな日もあるけど、ダサい人」。買うよりまず、クローゼットの中のダサい服を捨てれば、それだけでダサい人ではなくなり、それがさらに上へいこうとする活力にもなります。

減点要素を減らすと、知らない間に平均点がグッと持ち上がるとのこと。プラスよりもマイナスのほうが、インパクトがあるからですね。

料理やブログも同じだと思いました。無理に苦手な料理にチャレンジして失敗するよりも、いつもの安定した料理のほうが空腹を満たすという目的は果たせます。たとえそれが普通の味だったとしても(笑)

ブログに関しては、読まれていない記事をリライトする・no indexにする・思いきって削除する、といったところでしょうか。

 

失敗したものは無理に着ない

似合わない服を買ってしまったという経験、誰にでもありますよね。「似合わないとわかった=価値ある失敗」で授業料だと思って諦める、それよりいけないのは「似合わない」とわかっていながら着続けてしまうことだと言う著者。なぜなら、似合わないものを着続けるのは、限られた人生の大切な時間をイマイチなものと過ごすことになるから。

着かた・生きかた、ナポリタン

「こうすれば似合うかも」とか「これを買い足せば着られるかも」とか、悪あがきをしてしまうのも、事態の泥沼化を招く一因。
本当はナポリタンを食べたかったのに、間違えてスバゲティではなくうどんを買ってきてしまった。それならということで、あなたはうどんでナポリタンを作りますか?それはケチャップ味のうどんであって、どうあがいてもナポリタンにはならないはずです。

ケチャップ味のうどん、面白いですね(笑)

失敗は誰にでもあり、何とか元を取ろうと頑張ってみたり活かそうとしがち。それは「失敗を認めたくない」という気持ちの表れなのでしょう。失敗を素直に認めると諦めがつき、次に進めそうな気がします。これから先、悪あがきをしようとする自分に気づいた時は、ケチャップ味のうどんを思い出すことにします。スパッと諦められそうですね。

 

似合わなかったり、着こなせなかったりするものは、今のあなたにはいらないもの。やらなくてもいいことです。

このように考えると、気持ちが楽になるのではないでしょうか。

 

まとめ

この本を一言で言うと、「似合うファッションの一番の近道は、今の自分に向き合うこと」と言えるのではないでしょうか。

若い頃は似合っていた洋服が最近イマイチだと感じるのは、年月が経って自分が変わった証拠。変化はシワや体形だけでなく、知識や経験、そして好みも含まれます。その今の自分をまるごと受けとめ、好きを大切にする生きかたこそが、似合うファッションにつながっていくのだと感じました。

 

今回ご紹介した3点です。

  • 人は努力賞を与えてはくれない
  • 「ボトムを上げる」意識
  • 失敗したものは無理に着ない

 

ほかにも、素敵の秘密は髪と靴、体型を活かすポイントなど、スタイリストならではの具体的なアドバイスもあり、参考になりました。

本書はこちらです。

 

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